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杜氏とは酒造りの専門的技術を身につけた蔵人たちの長であり、現場の最高責任者を言います。 明治末期から大正時代にかけて秋田の酒造業が大きく発展したことにより、酒蔵では、冬季の 出稼ぎ者を多数必要としましたが、農家が多かった山内村(現 横手市山内)では農閑期の働き 場が少なかったため、酒蔵が冬場の働き口として次第に定着していきました。これが山内杜氏の 発祥につながったと言われています。 大正11年(1922年)には、杜氏の養成と技術の向上を図り、さらに蔵人を円滑に確保、供給す ることを目的に「山内杜氏養成組合」が設立されました。 戦時中の事業中止を経て、昭和24年(1949年)に「山内村杜氏組合」として再発足、さらに昭 和34年(1959年)に「山内杜氏組合」に改称しました。 昨今では従来の杜氏集団にこだわらず、蔵元が自ら杜氏を務める「オーナー杜氏」も増え、さら には、20代や30代の若手や、女性の杜氏も誕生しています。かつての杜氏集団という形態は減 少しましたが、酒文化の伝承は、形を変えて今も確実に続いています。

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